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そしたら偶然見つけた大正10年刊行の本に神楽ナンバンについての記述があるのを見つけてしまった。
(クリックで拡大されます)
「蕃椒は古来自家用としてわずかに八ツ房を栽培したが、明治三十年頃より海外に輸出の道開けしと共に、暫次栽培方も増加し、その後鷹の爪の有利なることを認めて、栽培するようになって来た。
我が県下(静岡県)だけでも五十町歩ほどの栽培をしている。
この蕃椒の種類はというに、鷹の爪・三鷹・八つ房・ハンガリー・神楽ナンバン・豆蕃椒・黄金ナンバン・糸ナンバンその他各種あるが、海外に輸出さるべきものは鷹の爪以下ハンガリーで、神楽ナンバン以下のものは米国で主に栽培している。
我が国では鷹の爪・三鷹・八つ房の他は栽培しても販路の見込みはないのである。
従って鷹の爪・三鷹を栽培するのがもっとも得策である。」(大正10年刊行・織田利三郎著「一坪農法」)
その続きの部分にアメリカでの神楽ナンバンの利用法が書いてある。
「貯蔵は荷造り前に三日間くらい日光風当たりのよきところに乾かし、品質の分別完全の物を袋に入れ、これを荷造りするもので、海外において需要の地は英米を以って第一とし、その他に多少輸出があるとも、いずれの国でも蕃椒の出来ぬところはない。用途も多額で驚く他ないくらいである。
殊に鷹の爪は漬物の腐敗を止め、若しくはその漬物の美を飾るをもって利用される。
八つ房・ハンガリーの大なるものはいずれもソースの原料の大部分で、世界中これが用途は多大なものである。
神楽ナンバンはトマトソースの原料となって、多くの米国人に利用され、いずれも食料香辛料なるが故に、その選別もしくは乾燥または荷造り等は衛生上十分注意するべきものとしてある」
トマトソースに神楽ナンバンを使ったってことは、パプリカパウダーみたいに干して乾燥させて粉末状にしてから香辛料として使ったってことかな?
なんかチリソースな気がしないでもないけど・・・よーわからん。
まあそんなわけで神楽ナンバンは大正10年頃には静岡在住の農業学者が「神楽ナンバン」という呼称で呼ぶくらいには知られた存在だったようです。
そしてこの本に記された「神楽ナンバン以下のものは米国で主に栽培している」という記述や、以前見つけた明治時代の種苗カタログに神楽ナンバン激似な洋種の蕃椒のイラスト(下図参照)を見て、個人的に神楽ナンバンのルーツについて結論を出した。
神楽ナンバンは明治時代にアメリカより導入され、東京の種苗会社経由で新潟に伝播したものである、と。
まあ市場の会長には伝えてみるけど、いろいろ商売上の都合もあるだろうからこの説が採用されるかわからんけどねー。
ま、たぶん無理だ。
面白く無さ過ぎて販促に使えない。
体よく無視されるってのが関の山ってとこかなぁ。
てゆうかそれ以前に興味持たれないかもしんないやw
おまけ
ついでに見つけた巾着茄子と豊栄のやきナスの祖・佐土原茄子に関する記述。
(軍隊地方農事講習全書・大正4年刊・古瀬伝蔵著)
佐土原茄子の系統は豊栄のやきなすの他に、県内では白根のえんぴつ茄子、地元宮崎にはまんま本場の佐土原茄子、そして長野にていざなす、と分散して残っており、それぞれの地域で伝統野菜として高く評価されている。
先日、暇つぶしに明治時代の文献を漁っていたら、東京府赤坂区青山(現・東京都港区青山)にあった「学稼園」という種苗会社?が発行した『種苗定価一覧』(明治30年1月刊行)という当時の種苗カタログを発見した。
以前「食育の父」とも言われる明治の小説家でジャーナリストでもあった村井弦斎が書いたグルメ小説『食道楽』の作中で「大型の巾着茄子」の料理法が紹介されてるのを読んで以来、「明治の頃は長岡巾着茄子のような大型の巾着茄子は割と一般的なものだったのではないか?」と仮説を立ててた俺は、あわよくばその仮説を証明する手掛かりになるような情報はないかと期待に胸を膨らませて(Eカップくらいに)カタログを開いた。
すると・・・
新潟県のナスの作付面積は全国1位(2004年度 農水省調べ)
ところがナスの出荷量は全国21位で、生産量の多くを地元で消費してしまうと言われている、日本一のナス王国。
県内各地で二十数種類といわれるナスが栽培され、古くから残っている品種も多い。
この長岡巾着茄子は全国的にみても類似の品種が現在残っていない為、長岡独特の茄子として、また長岡の夏の代表的な郷土料理でもある「蒸かしなす」用の茄子として、今売り出し中の「長岡野菜」の代表的存在でもある。
「蒸かしなす」という料理自体も全国的には珍しく、長岡以外では長野県の一部などでも食べられているけど、長野では巾着茄子ではなく普通の丸茄子が使われている。
「蒸かしナス」の作り方は簡単。
1.この長岡巾着茄子の皮を剥き(剥かなくても良い)、半分に切って10~20分ほど蒸す。
2.竹串がスッと通るようになったら取り出して1cm幅に切って冷蔵庫で冷やす。
3.冷えたら刺身のように辛し醤油・生姜醤油をつけて食べる。
これだけ。
ぜひ一度食べてみてください。
なかなか日本酒に合いますぜ。
長岡巾着茄子は「こんげん茄子、しょーしくて旅のもんには出さんねーてー」
(こんな変な形のナス、恥ずかしくて他所から来た人には食べさせられないよ)
というネガティブな理由で、長い間門外不出になっていた。
(実際おっちゃんおばちゃんらがそう言ってるの何度も聞いた事あるし)
明治の中頃、亀田(現新潟市)から長岡市の中島地区に導入されて栽培され始めたってのが定説なんだけど、実際には追跡調査出来たのがそこまでだって話。
亀田の巾着茄子と在来種の巾着茄子の交配種だって説もある。
近年各地でその地域の伝統野菜が注目されて来ている。
京野菜(賀茂茄子・万願寺とうがらし)・加賀野菜(加賀太きゅうり・金時草)・長岡野菜(長岡巾着なす・梨なす・かぐらなんばん)・なにわ野菜(泉州水茄子・毛馬きゅうり)・会津野菜(会津丸茄子・雪中あさづき)・仙台野菜(仙台長なす・仙台曲がりねぎ)・山形野菜(だだちゃ豆・民田なす)・飛騨美濃伝統野菜(飛騨紅かぶ)・沖縄野菜(ゴーヤ)などなど。
これらの伝統野菜を見てみると、やっぱり茄子が含まれる率が高い。
それだけ茄子は地域性の強い野菜なのだ。
長岡巾着ナスは大型の巾着型茄子に分類され、果肉が堅く締まっていて煮崩れし難く、煮てもナスの色が煮汁に溶け出さないのが特徴。
果肉の堅さでは、たぶん日本で一番堅いナスなんじゃないかな?
だからこのナスは、実が堅く締まっていて、持った時に重量感がある物が良い。
あと、ナスは本来乾燥に弱いから通常のナス栽培は一杯水をやらなきゃいけないんだけど、長岡巾着は逆に栽培時に一切水やらないで長岡巾着本来の味・旨みを引き出しているとのこと。
長岡巾着茄子作りの名人の小林さん曰く「水やると根が怠ける」そうで、要するに水をやらなければ茄子の樹自体が水を求めて根を深く張り、根を深く張った結果として、その分土中の栄養分を吸収しやすくなる、という事。
はあ、久しぶりに真面目に書いたら疲れた。
ところでおいらのプロフィールに張ってある写真を見て、これなんだろ?と思ってた人もいるだろうから、簡単に説明。
実はこの長岡巾着茄子の奇形果(B~C級品)なんだよ。
ほら、この写真。
ええっと・・・ほら、、、なんか人の顔みたいに見えないかな?
奇形の棒の部分が鼻で。
ね、見えるよね!
だからプロフの写真に使ったわけで・・・・・・
一応この顔みたいなナスの、他の写真も載せておこうかね。
このおちn・・・違う、顔みたいに見えるナスは、実はもう無い。
飾ってもらおうと思って、行きつけの飲み屋さんに持っていったんだけど、、、
食べられてしまいました!
ああ、、、もう、あの棒の部分もズバッと切断されてしまったそうです、、、、、、
せつねえ、、、想像しただけでもせつねえ。
このせつなさは男にしかわからん。
ちなみにナニを切断した犯人はこの人です。
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今年も長岡中央青果とキリンビール新潟統括支社の主催で「長岡野菜を食べよう会」が開かれる。
先月募集してたらしい「なす料理レシピコンテスト」の入賞作品の料理と「かぐらなんばん」などその他の長岡野菜の料理を、ビュッフェ形式で楽しむ会なのだ。
ちなみにキリンビールの宣伝も兼ねている為、ビールは良いものを用意してある。去年は確かワインもあったと思う。
キリンビバレッジの新潟支社も主催に名前を連ねているのでソフトドリンクもバッチリだ。
但し当然ながらキリンの商品しか置いてないけど。
なお、セルフサービスで取りに行かないといけないので、人気メニューの喰いっぱぐれにはご注意を。
開催日時 7月30日(月)18:30~21:00(受付開始17:45)
会場 長岡グランドホテル 悠久の間 アクセスマップ
会費 4000円(お一人様税込)フリードリンク・フリーフード
お申し込み・お問い合わせ先はこちらを参照
長岡地域限定野菜である長岡巾着茄子が今年初入荷!
これは長岡巾着茄子作りの名人である小林さんのもの。
ていうかこんなに早い時期に巾着茄子を出荷できる人は小林さんぐらいしかいないし。
今年は3~4月時の低温が原因で、苗を畑に定植するのが例年より10日ばかり遅れていると聞いていたので、もうちょっと遅れるかと思っていたんだけど5月中にはなんとか出てきた。
例年茄子苗の一番果(根元から第一節になる実)は苗の成長の勢いが強すぎて原種の特性がモロに出やすく秀品率が低いんだけど、今年の物はいつにも増して秀品率が低そうだ。
今年は小林さん、いつもの畑じゃなくて近くの別の畑で栽培しているのでいくらか影響があるのかもしれない。
(なんでも例年使っていた畑は病気が出やすくなってしまっているため、しばらく休ませて地力を回復させるんだそうな)
まあこんな感じでほとんどB級品かC級品なんだけど。それでもやっぱり結構な価格が出た。
一番上とこの写真の物が一応現時点での秀品になる。
一番果が終わり、2番果・3番果と生っていく従って形も品質の方も安定してくる。
一番果の時点では値段ばかり高くて味の方はイマイチらしいんだけど、実際に喰って見なけりゃわかるめぇ。
ということで一個ゲット。
今日か明日食べてみる予定。
早く蒸かし茄子で一杯やりたいぜ!!
で、BSNテレビでそのCMが放送される予定らしいので、放送予定日時を書いておきます。
長岡商業高校の生徒が作った。
『体菜・長岡菜の煮菜のCM放送予定日時』
日時 放送時間 番組名
2月1日(木) 19:54~20:00 ぷるナビ~うたばん
2日(金) 06:00~07:00 みのもんたの朝ずば!2
3日(土) 11:59~14:00 王様のブランチ
4日(日) 11:30~11:40 JNNニュース~BSN情報コーナー
5日(月) 23:55~00:25 NEWS23マンデープラス
7日(水) 06:00~07:00 みのもんたの朝ずば!2
8日(木) 06:00~07:00 みのもんたの朝ずば!2
9日(金) 18:16~18:55 イブニング王国!2
10日(土) 17:30~18:00 ウルトラマンメビウス
12日(月) 16:00~16:54 イブニング王国!1
14日(水) 23:55~00:55 水曜 MID NIGHT
15日(木) 23:55~00:55 木曜 MID NIGHT
17日(土) 00:40~01:25 NEXT!
18日(日) 16:25 にっぽんエリア情報館
20日(火) 23:55~00:55 火曜 MID NIGHT
22日(木) 11:30~13:00 ピンポン!
26日(月) 11:30~13:00 ピンポン!
27日(火) 06:00~07:00 みのもんたの朝ずば!2
長岡野菜は長岡に伝わる郷土野菜です。
『長岡巾着茄子』『梨茄子』などを代表とする全国的にも珍しい野菜が長岡では栽培されています。
特に『長岡巾着茄子』は全国でも類例の無い独特の形状と締まった肉質が特徴で、長岡では主に「蒸かし茄子」として好んで食べられていますが、その「蒸かし茄子」という料理自体全国的には珍しく、長岡以外の土地ではほとんど食べられていません。
そんな長岡独自の食文化を継承していこうという、まあ運動の一環なわけです。
マジメな文章書くのに疲れたのと時間が無いので手短にしますが、要するに言いたい事は、
長岡野菜のCM見てください!
て事と、
長岡野菜をよろしく!!
って事です。
まあ、おいらも八百屋の端くれなので宣伝してみました。
仕事の事はあんまり書いてないです。
「酒の進むこと風の如く、
すぐ寝つくこと林の如く、
鯨飲すること火の如く、
泥酔すること山の如とし」
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